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君のためにできること

命を預かるということ

ポピーちゃん、今週でちょうどお預かりしてから4カ月になろうとしています。
ぎりぎりのところで、多くの皆さまのお気持ちで繋がった小さな命は、あの頃の儚い面影は一切なく(笑)日々元気いっぱいに過ごしております。
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朝晩ちょっぴりお外に出てお散歩の練習をしています。
少しずつ少しずつお外の環境にも慣れてきたように思います。でもまだまだ車もバイクも怖いです。
お庭は大好きで、いくらでも遊んでいたいようです。(お庭は出られないように完全に囲われています)

日中はエアコンをつける部屋を減らすため(節電)リビングで家族とチェリと一緒に過ごしています。そして大好きなおもちゃでよく遊んでいます。

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hiroが今朝撮ってくれた朝顔とゴーヤ

ポピーは一緒に暮らすのになんら困ることのない仔です。
仔犬さんらしくいたずらはしますし、おトイレの失敗もあります。でもいままで我が家でお預かりしたこどもたちと比べても決して手がかかるわけではなく普通の仔犬さんだと思います(もちろん何を普通と考えるかは人によってそれぞれなのですが)

唯一違うのは、お外で半分パニックのようになることでしょうか。
パニックといっても暴れたりするわけではありません。それでも「この場から逃げ出したい」という気持ちは強く、かなり引きは強くなりますし、いきなり引っ張るので力の弱い人だとバランスを崩してしまうかも知れません。しかもどちらの方向に引くのか見当がつかないのでお外に出すときは本当に注意しています。

ポピーを迎えてくださるご家族さまには、お散歩には出さなくても構いませんとお話をします。十分十分環境に慣れ、ご家族さまに慣れ、お外の世界はそれからゆっくりゆっくりで構いませんと。ですのでできればお庭があったらいいなぁと思ったりはしています。
現在は朝晩のお庭でトイレもできるようになっています。おしっこに関しましては家でほぼシートでできています(もちろん環境の変化で失敗もあると思います)
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チェリー以外のわんちゃんも大きさに関わらず、大好きです

ポピーは恐らく本当のおうちにいったら、ご家族さまにはすぐに慣れると思います。基本的に怖がりさんですが、ひとたび信じることができればとっても甘えん坊さんになります。決して時間はかからないと思っています。
この仔に関して、わたしが怖いと感じるのはそこの部分が一番大きいです。

「逃がしたらつかまりません」「絶対に迷子にしないでください」
と細かく細かく嫌がられるくらいに説明をしても
「こんなにすぐ慣れるのなら大丈夫なんじゃないの?」と思われてしまう気がするのです。
玄関のゲートも、室内での首輪と迷子札も、お散歩のダブルリードも

慣れたらやめていい

そうではないのです。
ポピーに限らず、どの仔もそうです。慣れてもずっとダブルリードでお外に出てほしいのです。
慣れても玄関ゲートを撤去しないで欲しいのです。
慣れてもフレキシブルリードは使わないで欲しいのです。
必ずおうちで首輪に迷子札を身につけていて欲しいのです。

何年経っても
お散歩に行く前に、首輪が緩んでいないか、ハーネスが緩んでいないか、リードは古くなっていないか、確認をしてほしいのです。

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なぜだと思われるでしょうか?


人間の赤ちゃんの活動範囲が活発になってきたとき、玄関や階段にベビーゲートを設置したりすることがありますね。いずれ大きくなって必要がなくなれば撤去します。
それは人間のこどもは成長していくからです。言葉を理解し、体も大きく成長し、明らかに必要性がなくなるから撤去するわけです。
犬は、永遠に赤ちゃんだと思ってほしいのです。これはあくまでわたし個人の考えに過ぎませんが、犬はどれだけ信頼関係ができたとしても、人の言っていること、望んでいることをすべて理解しているとは限りません。もし、人間の赤ちゃんが一生赤ちゃんのままだったら絶対にゲートを撤去したりはしないと思います。
犬は、死ぬまでずっと家族が守るべき大切な命です。

しあわせにする、あるいはしあわせをもらう、犬との生活で得るものは本当に大きいと思います。
それを迷子にするという形で終わらせることは、絶対にあってほしくない
犬の最期を看取る、それは家族にしかできない大切な大切な役割

預かった大切な命を守るのに、やりすぎはありません
これは、たらめが迷子になったから思ったことではなく、いままでもいぬ親さまになる方にはお伝えしてきたことです。
ただ、今一度この想いをつづることで、未来のポピーのいぬ親さまにも「命を迎えるこということ」をしっかり受け止めて頂きたく、文章にいたしました。
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そして、たらめがいなくなって改めて感じたことは、絶対の信頼関係などというものは存在しないということです。保護犬はどんな過去を過ごしてきたのかわかりません。どんなにフレンドリーな仔でも、何に恐怖を示すかもわからないし、本当に未知の世界だと思うのです。差別ではなく、チェリのように小さな頃からなんの苦労もなくただのんびり過ごしてきた仔とは違う、そのように思います。


命と向き合うことには覚悟が要ります
どんなに人慣れしたフレンドリーな仔であっても過信はしないでほしいと願います。それでも、ポピーよりも脱走・逸走の危険性の低い仔は明らかにいると、わたしは思います。
こんなポピーちゃんですが、きっとポピーのすべてを受け止めてくださるご家族さまが、この世の中にはいる、そう信じています。
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最後にたらめ、いなくなってから4週間が経過しました。
わたしたち、関わった人間は必ずあの仔を保護したいと思い続けて捜索をしていきます。
そして本日、品川のいぬ親会ににてseiさんから養生テープや我が家の犬たちへのおやつ、人間にもお菓子を頂戴しました。うちまで届けてくださったkyuuzouさん、ありがとうございました。
ご心配をおかけしています皆さまのお気持ちを忘れることも一時もありません。。。

わたしは保護犬に関わってくださるすべての方に
いまのわたしと同じような思いを絶対にしてほしくない、そのためにできることがあるならばしていかなければならないと思っております。
Commented by Rie at 2013-07-15 11:14 x
以前、読んだ本に“もう野生には戻れない。犬は人間が責任を負うべき動物”とあり、
チェリママさんの今日の記事を拝見して、その事を思い出しました。
”命と向き合うことへの覚悟”、私も心にずっと持ち続けたいです。
夏のお庭遊び、ポピーちゃん、とても楽しそうですね!
お野菜も見事に実って、みずみずしくて美味しそうです。
ポピーちゃんのキラキラの笑顔を大切にしながら、
少し怖がりな所も個性としてまるごと愛して、
一生守って下さるご家族に必ず出会えると思います^^
いつも応援してます♪
そして、たらめちゃんが一日も早く見つかります様、願ってます。
Commented by チェリママ at 2013-07-15 23:37 x
Rieさん、コメありがとうね。
そしてポコタんおめでとう~今度こそとびきりのしあわせつかんだよね。よかったです。
暑いのでRieさんも夏バテしないように気をつけて過ごしてください。

ポピちゃんは暑いのもどうでもいいようで、いつも通り元気いっぱいに過ごしています。ミックスちゃんは本当にたくましいよね。素晴らしいです。素敵なご縁になるといいのだけれどね。また報告します。
by cherry-chan92 | 2013-07-15 00:49 | 迷子のこと | Comments(2)